【開催報告】ビスケットイベント (2023/8/10)
今回行った子ども用プログラミング教室のイベントでは、小学生以下の子どもも多いとのことだったので、感覚的に学べるビスケットがぴったりでした。イベント内容は、プロジェクターで映しだした大きな水槽に、タブレットで描いた自分のイラストを泳がせることができるという内容です。
子ども達の反応はすごく良く、多くの子どもが何度も体験しに来てくれました。ビスケットは指で絵を描けるため小さな子でも操作をしやすく、操作上のつまずきが少ない分 自分でできたという感覚を得やすいようです。保護者の方には、ビスケットがネットやアプリで無料体験できるとお伝えすると、早速検索して家で楽しんでみますと皆様喜んでくださいました。
イベントの中で苦労したことは、メガネの秘密発見の興奮を味わってもらいたい気持ちと、イベント状況下では人数や時間制限の兼ね合いをとることが難しく、促し方にはクイズを入れるなど工夫しました。
メガネの秘密に気付き、操作に慣れてきた子には、イラストやメガネの数を増やしてもいいことなど伝えると、変化が起きるたびに発見した時のような笑顔が増えていきました。
また、それぞれの子どもにすごいと思った箇所を伝えていると、どうすごいのか気になるようでお互いにのぞき見をしたり、試したりして、よりよく楽しもうとしている姿もみられました。のぞき見だと発見の楽しみもなくなるかと心配したのですが、探求心から起こる行動である場合、その子にとってのペースを乱さずに様々な楽しみ方を見つけていける大切方法なのかもしれません。
保護者様に抱っこされてきた子どもは、自分の好きな色を丸いキャンバスいっぱいに塗り、カラフルなマリモのようなイラストを完成させてくれました。小学生も綺麗な色のオリジナル熱帯魚や、ウツボやアンコウなど珍しい魚を覚えている子はその特徴をよく捉えたイラストを作り、メガネの使い方を工夫してそれらを思うとおりに動かそうと頑張っていました。
一方、自分の描いたイラストを絶対動かしたくない子もいました。後から気が付いたのですが、水槽に生き物がひしめき合う中で、その止まっているイラストは動かないから逆に目立つのです。「生き物は動くもの」「イラストが動くとたのしい」と思いますが、その子どもは自分の作ったイラストがどうやったら目立つかを考えて行動したのかもしれません。それぞれの良さがあり、本当に個性あふれる水族館ができました。
反省点としては、明るめの部屋でプロジェクターの映像をより鮮明にしたいこと、そしてイベントが思ったよりも人気で、水槽に生物が溢れてしまう対策をしていなかったことです。子ども自身が自由に作っているという感覚を残したまま、より多くのこどものイラストをキレイに表示できる体制を整えていきたいです。
限られた時間ではありましたが、多くの子どもの可能性に触れることができ、とても有意義な時間となりました。また今回ビスケットを利用したことは、多くの方にプログラミングをより身近に感じてもらえる結果になったのではないかと思います。